2017ぶらぶらフォト日記
 


 
 
12月31日(日)

今年も今日で終わり、今年は日記の更新がなかなかできずにと言うか、写真のことについて書こうと思っていたんですが、なかなか考えがまとまらなくて難儀しました。 来年もこの日記に写真の思いを書き込みながら思索を続けて行かねばと感じています。

一年間ありがとうございました。 来年もよろしくお願い致します。 良いお年をお迎え下さい。












 

12月17日(日)

今年は甲山カレンダーができそうにもない。 生活の苦労というものは誰にでもあるわけで、どうのこうの言ってもしょうがない、また来年カレンダーが作れるように撮り続けるだけだ。今日は天気も良さそうだし久しぶりに行ってみよう。












 
 

 11月29日(水)

主題を明確にすると死んでしまう写真もあるし、写っているものとかプリントはどうでもよくて、唯撮るという行為のみが重要な写真家もいる。 以前悩んでいた制作意図なんてものは作りもんだ。












 
 
10月28日(土)

先日、アフガニスタン山の学校 マスードと長倉洋海の夢 というテレビを見た。長倉さんの写真の好き嫌いは置いといて、長倉さんの写真家としての活動は本当に素晴らしいと思った。写真とは写真家とはどうあるべきか、明確な長倉さんの答えがあった。 さて自分はどうする・・・ 今朝、ポンの毛スキをした。












 
 
10月9日(月)

明日は尼崎の現場の撮影に行く予定、今現場は基礎工事中だ。 なぜ完成した建築物じゃなく、建築途中の現場を撮るのか、撮ってどうするのか、と聞かれると答えに困る。 
ちゃんと説明することも出来ないし、どんなものになるかもわからない、ある程度の感じは掴めれてはいるのだが、最初の物件も撮るには撮ったがそのままだ。 だけど心の中からしきりに「撮れ、撮れ」という声が聞こえてくるのは確かだ。 でもこの「撮れ、撮れ」という声はいったい誰の声なのか、普通に考えると自分の思いが湧き上がってそう感じているだけなのだとは思うが・・・ そうなのか。 
逃げた羊、2000年の12月、この日記を始めた日のおばあちゃんの言葉が蘇ってくる。












 
 
10月1日(日)

あっという間に10月、9月はばたばたとしていてこの日記も1回しか書けなかったが、今月はどうなることか。

広島のプリントショップで仕事をしていた時の事だが、12.13歳ぐらいの少し障害のある少年がよく店に来ていて、その少年の持ってくるフイルムを現像すると、いつも色々な会社の看板ばかりが写っていた。
プリントを受け取ると少年はウフフ~と、とてもうれしそうに笑い、さっさと店を出て行き、後から母親がお金を持ってやって来るのだった。母親の話によると看板を撮影された会社の人から不審者がいると警察に通報され、何度も警察に息子を連れにいったと話してくれた。 僕が焼いただけでも何十本あっただろうか、写っているのはほぼ会社の看板ばかりで、たまに母親の写真があるくらいだった。
ベッヒャーの給水塔の写真を初めて見た時、この写真家はどこか障害がある人に違いないと思い込んでしまったのは、そんな少年を知っていたからだ。 
今考えると写真のジャンル、意図は同じではないか、そりゃあ技術の高さはベッヒャーにあるが、写真の純粋さは少年の方にあるじゃないか・・・ ふと、そんな事をピーカンの芦屋の路上で考えた。











 
 
9月9日(土)

その写真家の写真に対する姿勢というか、そんなんが好きなんだろう、被写体と対峙するなんて言うのはチョット弱いな、被写体の中に入らないとだめだな、アッジェもスデクも重いカメラを抱えて、さまよったんだろう。












 
 
8月27日(日)

写真についての考え方は年々、年を取るごとに変わっている。 進化しとるんか、後退しとるんかはようわからんけど、いいな~と想っていた写真家像になんか近づいている気がする。 たいした作品も実績も無いのにこんな想いになることは40代には無かった。 

すごい写真家が撮る写真と、すごい人を撮った写真はどちらが・・・ 当然、前者なんよ。    












 
 
8月25日(金)

こんな暑い日の作業でも、高校時代のラグビー部の夏合宿を思い出せば、このくらいは何とも無いわと思える。 これは間違いなく僕の中にある精神というものだろう。 精神というものは「記憶」ということか。 強い精神というものは、キツ~い経験から作られる・・・ ガンバロ。












 
 
8月15日(火)

盆も終わりで、終戦記念日、北朝鮮はミサイルをグアム沖に向けて発射準備、それを撃ち落とそうと日本でも迎撃準備、夏の甲子園は今日は雨で中止になった、冷静に見てるが、冷静に考えてはいない・・・












 
 
8月4日(金)

昨日は尼崎の現場、ピーカンの空にきれいな雲。 暑いのは暑いが、風があり少し爽やかな感じ、まあ僕は写真を撮るだけなので簡単に爽やかなんて言えるが、作業をされているみなさんは、かなりの暑さを感じているんだろう。 

現場は今、杭打ち工事に掘削工事、表には出ない地味で大事な仕事、僕が現場でやってた頃とあまり作業風景は変わらないが、ボタンがたくさんついてる測量機器と、扇風機がついてる作業服は、あの頃は無かったと思う。

今日の写真は大阪港。












 
 
8月1日(火)

夏の甲山は虫と汗との戦い。 この撮影という行為は、自分が得ようと思っていることとは、ゼンゼン真反対のことなんじゃないかと、蒸し蒸しする山の中で、汗と虫と格闘しながら、無私のことを想っていた・・・ シャレカヨ。

今日の写真は築山古墳あたりのカメ。












 
 
7月26日(木)

今日のレタッチはBGMに仲代達矢朗読の太宰治「人間失格」。 自分との壮絶な格闘、この告白は凄いと思う。 さすがは太宰、次は活字で。

今日の写真は淀川河口あたり。












 
 
7月24日(月)

大阪36度、4リットル給水、シノゴ7枚、ブローニ10本・・・ 暑い中撮影に最後まで付き合って頂いた監督さんとの会話の中で、祈るとか、写真道、なんて言葉が出た。 デジカメになったら「ちゃんと写ってますように」って、おばあちゃんに祈ることもなくなるんだろうかな・・・ 

今日の写真は三宮あたり。












 
 
7月17日(月)

暑い日、家にこもってパソコン作業。でも世の中今日は祝日なんだと思うとなんか作業も進まず、ちょこちょことブラブラ写真を出力してみる。甲山と尼崎の影響かブラブラ写真がイケてない。けどまあしょうがない、自然にまかせてゆっくりやろう、終わりはないんだから・・・ ウン。

今日の写真は奈良の築山古墳あたり。













 
 
7月5日(水)

思いついたら近くの山に行き写真を撮っている。 目的は最初何んかあったのだろうが、今はそれほど目的なんかはなく、楽しかったり意義を感じたりはあまりしないまま撮っている。 ネガとデータはどんどん溜まっていき、以前はこれをどうしようかと色々考えていたが、いい考えは思いつかないまま。 時間と量をかけ、なんもなく、飽きてしまって、でも、そこからしか出てこない思索や写真がきっとあるはずだ・・・ トオモウ。












 
 
7月3日(月)

気づけばもう7月で、1年の半分が終わったわけで、このぶらぶら日記も月1ペースになってしまい、なんとか気合を入れ直して日々を送らんといけませんね。

尼崎の現場は杭打ち中であまり変化なし、コツコツデータ作り、アイスのお土産、関西労災病院、クーラーコンデンサーはんだ付け、コンポのベルト取替、久々モノクロフイルム現像、甲山BOX、西北献血、新しい洗濯機、エアコンの掃除、ニテコのアオサギの子は2羽・・・ キョウモアツイ。

今年のカレンダーは諸事情からいつものぶらぶら写真カレンダーではなく、近くの山の道カレンダーになったのだが、評判は今年の方がいいみたいで、来年のはどうするかなと今から思案中。












 
 
6月7日(水)

最近は、竣工写真撮影して、レタッチして、納品して、甲山に行って、尼崎に行って、というパターンが続いている。 もう少し竣工写真の撮影依頼が来ても対応できそうだが、こればっかりは依頼してくれる方のご都合もあることなので、そう思うようには行きません。

あの先輩が3年生だから僕は1年坊主で、季節的にはこんな時期だったと思うけど、岡山の瀬戸高校というところにラグビーの試合に行って、始めてのトライだったかどうか、はっきりは覚えていないけど、なんかいいとこでトライをして喜んでガッツポーズみたいなことをした時に、その先輩に「やめえ!」と言って怒鳴られ、ジャージをつかまれ自分のポジションまで引きずり戻されたことがあった。 考えればすぐに理解できることだが、あの頃は先輩がそんなことをちゃんと教えてくれていた。 卓球選手のあまりにも大げさなパフォーマンスを見ていてそんなことを思い出した。

今日の写真は奈良広陵町あたり。












 

5月10日(水)

連休はいい天気が続いたけど甲山に1回行っただけで後はレタッチ作業をコツコツとやる。 明日は撮り進めている尼崎の現場、解体がやっと終わっていよいよ本体工事が始まる。 自然体で撮っていこう。

今日の写真はニテコ池横のマンションの現場。












 
 
 
4月29日(土)

先日は納品で奈良の方へ。 築山古墳あたりを少しぶらぶら、久しぶりにいい感覚、ブラブラしながら撮った写真の出来はそれほど大切に思わなくなった今日この頃、本当に大切なのは ・・・ナンダロウ。

今日の写真は築山古墳あたり。












 
 
4月21日(金)

プラハにヨセフ・スデクという写真家がいて、と言ってももういないけど。 彼の撮る草や木や若葉がとても好きで、もう10年以上も追いかけているがなんか撮れなくて、でもこの前はっと気がついた。スデクの若葉を追いかけてはいけない、僕には右手があるんだと。 

彼のオリジナルプリントが見てみたい。












 
 
4月11日(火)

浅田真央が引退発表、お疲れ様でしたと心から思う。 ソチオリンピックのフリーで跳んだトリプルアクセルの美しさは今思い出してもでジ~ンとなる。 小林さんが、無常という事の中で言ってた 美しい「花」がある、「花」の美しさという様なものはない。 って、こんなことなんだろうかと、ふと思った。 

今日の写真は北山町あたりのつつじ。 












 
 
4月10日(月)

土曜日にエストモさんが保護した老柴犬の飼い主が現れたと警察から連絡、飼い主の方はすごく喜んでおられましたとのことで一安心、よかったな~ ジョン!












 
 
4月8日(土)

前の公園の桜はほぼ満開。 今週はゴミ当番で朝早くカラスよけのネットを出すのだが、その時の夜明け前のうす青い光の中で見る桜に、毎朝ドキッとさせられた。

今日の写真は奈良の法華寺駐車場。












 
 
4月5日(水)

前の公園の桜が開花、どこからか鶯がきて素晴らしい声で鳴いてみせる。 素晴らしい、何もかなわんと思った。

頂いた2眼のカメラはネガを見たときにはピントが来てないと思ったが、スキャンしてみると白濁したレンズのせいで白くボーっとはしているが、ピントはそこそこ来ていた。 なんか川内さんの写真みたいになったけど、今後出番は来るんだろうか?

今日の写真はその2眼カメラで撮った前の公園の桜、まだ五分咲きぐらいかな。












 
 
4月2日(日)

もう4月、3月は2回しか書けんかったか、ま、しゃないな。 撮影後のデータ処理がなかなか時間がかかり、家に閉じこもりカチカチと作業、そんな中、近所の人に古い2眼カメラをもらう。 レンズをばらしてクリーニングして、なんとか画像は見えるようになったけど、どんな感じかな~ 明日は試し撮りをしてみよう。

今日の写真は西宮大橋の落書き、 あたしは本気で好きだったのに うらぎり男がー  です。












 
 
3月19日(日)

バタバタとしていたら今日はセンバツの開会式で、WBCは予想に反して無傷でアメリカラウンドへ。 球春到来で桜は近い。 

今日の写真は西宮交通公園。












 
 
3月5日(日)

写真家の僕が美しい建物を考える時、どうしても近くの山の道の写真が欠かせない。 タンピンのみの弱さはドラが無いことなのだ。












 
 
2月26日(日)

寒い寒いと思っていても、ふと春を感じる時もあり、見上げる空にはきれいな雲が流れ、肝心なことは苦しい時にいかにおだやかでいれるか、路上は色々なことを思い出させてくれ、たっぷりと紫外線をくれる。

今日の写真は西宮、愛宕山あたり。









 

2月20日(月)

昨日は甲山と尼崎の写真整理、エストもさんは確定申告の準備・・・ ハルハチカイ。

今日の写真は北山町あたり。












 
 
 
2月6日(月)

自分自身の幸福とか、将来にとって不可欠なものとかがまったく念頭にないことに気づくと、うれしくなる。 いつも感じているのだが、自己にとらわれるのは不健全である・・・ エリック・ホッファー












 
 
2月3日(金)

寒い日、西宮浜、霞む甲山、なかなかいいところを飛んでくれないカモメ、もう帰ろうとカメラを仕舞ったら、世の中そんなにうまくはいかんぞ・・・ ジョナサン。












 
 
 
1月28日(土)

色々あると思うけど、純粋と真面目じゃなきゃ、何もならんと思う・・・ ジュンジョウガインヨ。

今日の写真は西宮、えびす通りと2号線の突き当り、波平開店前。












 

1月25日(水)

どんと曇り、霙から雨になり、また薄雲って、雲の間からピカーッと日が差した時の、逆光の中の、雨粒と、枯れ枝の先に光る雨しずくの美しさは、写真や動画じゃなんともならない。 見んとだめなわけで、すばらしいよ。 
でもね、どうしても撮ってしまうんよね・・・ 












 

1月24日(火)

腕十字をしっかり決められているのにギブアップしない・・・ 

今日の写真は2008年、甲子園浜












 
 
 
1月21日(土)

トランプ大統領就任、ビジネスマンと政治家の違いを考えると答えは簡単に出ると思うが、人々は知っているのに知らないふり、最後の決まり文句「私達は知らなかった」が出ないことを祈る。

今日の写真は2007年、神戸。












 
 
1月18日(水)

 ・・・もう一つ私のいいたいのは、多神論の復活です。神道も仏教も多神論です。 もちろん自分の信じる神や仏も大切にしますが、他人の信じる神や仏も大切にするという精神です。これは多の尊重という思想です。生物の世界にはたいへん多くの種があります。そして神様は多様性を好むということです。この多様性を含む世界を一つの神の思想で一色に塗りつぶすというのも、私は神々にたいする冒涜だと思います。世界は多くを含むことによってすばらしいのです。

多神論は正義より寛容の得をたいせつにします。今世界で求められべき得は正義の得より寛容の得、あるいは慈悲の得であると思います。この寛容の徳、慈悲の徳が仏教にはよく説かれています・・・   

梅原さんのこの一節がす~っと胸に落ちる。        梅原猛「仏教の授業」より


今日の写真は2008年、大阪堺市平岡町あたり。











 
 
1月12日(木)

竣工写真、ライフワーク写真とぼちぼちと始動、今年はどんな写真が撮れるのだろう。 ライフワークは年末からある現場で、解体から竣工までの2年間を撮影させてもらえることになり、今年はその現場へ度々通うようになるだろう。これは京都の現場に続いて2物件目だが、京都の現場は竣工してからもう3年が経っているのに未だ纏め切れず、なんとも歯がゆい状況が続いている。 それでも次へ、思索の手がかりになるのは建築への恩返しと、静かな仕事、撮りながら考えよう。

今日の写真は20年前のベニス。












 
 
2017年1月5日(木)

あけましておめでとうございます。

今年もいつもと同じで写真の日々という生活が送ればいいと思っいています。と言ってもこれといった計画もなく、目の前にある仕事を真面目に一生懸命していくだけです。 今年もよろしくお願いします。

去年の備忘メモの走り書きを見ていると建物風景の作品になりそうな写真が10点を超えていることに気づく。奈義モカでの個展からはや5年が過ぎ、建物風景の作品と意識せずに、ぶらぶら撮っている中からのセレクト、なかなか数は増えないのは当たり前だが、何度見ても飽きないというか、選からもれない写真が10点を超えてきて、なんだか次が見えてきたような、まだまだなような、まあ焦らず継続していこう。

今日の写真はニテコ池のカモ。 昨日ニテコ池に行ってみたら去年巣立ったカルガモが帰ってきていた。




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