2005年のぶらぶらフォト日記


8月31日(水)

8月も今日で終わり、なんか朝晩も涼しくなってきて秋の気配がするが、暑さはもうしばらく続くんだろう。でも夕景の撮影時間は確実に早くなってきていて、この前まで19時半ぐらいだったのがもう19時では暗い。地球の回転の正確さはすごいのです。

今日の写真は垂水近くの港の倉庫。たまに出くわす、ドキッとするようなバランスのいい建物。あと少し高くても低くても、この幅にはこの高さしかないという絶妙なバランス、わかるかな〜この美しさ。








8月21日(日)

今日は朝から大阪に届け物に行き、その帰りに久々のぶらぶら撮影。小雨がぱらつき暑くないので軽く2時間ぐらい歩く。休日の朝は人も車も少なくて、静かにいい感じで撮れた。

その後、阪神尼崎駅近くの尼崎市総合文化ホールに、写真家 井上青龍回顧展を見に行く。代表作「釜ヶ崎」などの作品がオリジナルプリントを中心に200点ぐらい展示してあり、見ごたえがあった。しかも入場料はたった500円、なんか得した気分になる。

作品はストレートなドキュメンタリー。撮り手の気配を感じさせず、被写体を浮かび上がらせる真面目で誠実な、ドキュメンタリー写真のお手本のような写真だ。

 展覧会の最初に井上さんのポートレートが飾られていたが、ぼさぼさの髪にくわえタバコ、よれよれのコートを着て、ボロ布を継ぎ合わせたような冠布で木製のリンホフを構えている。濃い眉毛と、鋭いけど、どこか優しそうな目がとても印象的で、なんかすごくカッコいい人なのだ。

あー、この人が撮る写真だったら間違いないな、と感じさせる風貌のポートレートが、なぜか僕の心に一番残っている。

井上さんは大阪芸大で教鞭も取っていたのだが、1988年鹿児島県の徳之島で不慮の事故に遭い亡くなられた。享年56。 今月28日までやってますので、是非。

今日の写真は我が家の家出猫「クー」。
他の猫たちとは、一緒に暮らせんわ!と、毎年春先、暖かくなる頃に家出して真冬の超寒い頃になるまで帰って来ない。最近、クーの鳴き声がうるさいと近所から文句を言われてとても心配している。早く帰って来いよ、クーーーーーーーッ。








8月15日(月)

盆までの撮影がけっこう続き、夏ばて気味。盆休みがいい休養だ。

建築写真が順調な時と、真夏の暑い時期にはぶらぶら写真がおろそかになるのだが、この夏はまったくぶらぶら写真を撮ってない。忙しさや暑さのせいもあるが、なんだか撮影に出る気にならないし、コンパクトカメラを携帯しようという気にもならない。

ぶらぶら写真もそろそろ潮時か?

今日の写真は長居の陸上競技場。ワールドカップの出場が決まっているので、今度のイラン戦はいまいち盛り上がらない。








8月1日(月)

先週は竣工写真でバタバタ。天気の予想も裏目裏目でなかなか思うようには行かない。いつもの事、楽しくやりましょう。

先日、ヤフーのオークションでミニコンポを落札した。値段の割にはとてもいい商品が送られてきて、こちらはラッキー、その後エディット・ピアフのCDもゲットしてCDが届くのを楽しみにしている。

今日は梅田のニコンサロン、写真家の加藤文彦氏の個展に行ってきた。加藤さんが会場にいらしたので、しばし会談。個展に来た東京の人と大阪の人との違いの話しには、なるほどな〜と納得させられる。
作品は東京の個展の前に一度見せてもらっていたが、額装されスポットライトに照らされたサボテンの写真はとてもポップで、いかしていた。

今日の写真は尼崎の藻川の土手下。ついつい撮りたくなる風景だ。








7月21日(木)

今週は打ち合わせやら、家の片付けやらで、ボチボチと過ごす。暑いし、あんまり頑張ると身体に悪そうなので・・・

先日、本屋で森山大道の「ブエノスアイレス」を立ち見する。うわっ!という衝撃。こんな写真集を見せられると、いま自分がやっている「ぶらぶら写真」って何?なんて完全に打ちのめされてしまうのだが・・・・まあ、しょうがない。相手は天下の森山大道、勝てんでしょう。

近年の森山大道さんは調子良いみたいで、本屋の写真集コーナーにもたくさんの森山写真集が並んでいる。デジタル写真が全盛の今、「そんな、ナマッチョロイ写真でいいの」とでも言いたげな森山大道の写真群、なんともカッコいいのである。これからも一ファンとして大道さんの写真を見続けたいものだ。

今日の写真はご存知、大阪通天閣。僕の場合、通天閣で思い出すのは将棋の坂田三吉じゃなくて、ドカベンに出てくる、あの通天閣打法の坂田三吉。少年チャンピオンの発売日を、まだかまだかと待っていたのは中学二年の夏だったと思う。








7月16日(土)

暑ッー!昨日今日と早起きが続いたので少々ばて気味だが撮影の方は順調に進む。汗をかきかきの撮影、シャツが汗の塩で白くまだらになる。いつもの夏の光景だ。

一昨日は高所作業車に乗って工場の撮影。敷地の中には多くのトラックやら自家用車やら荷物やらで、ゴッチャゴチャ。これで撮影できるんかなと思っていたら監督さんが「全部のけさすから」

高所作業車の上でカメラを構えて待つこと2時間弱、トラックや荷物は跡形も無く綺麗にのけられた。さすがスエズを掘ったゼネコンの監督さん、えらい。

今日の写真は南市岡の路地から見た大阪ドーム。何年か前の夏、僕はこの路地で水道工事の警備員のバイトをしていた。夏の太陽に照らされたビカビカに光るドームは暑苦しい以外の何ものでもなく、「ちーたー考えて造れよ」なんて思いながら汗まみれで車両を誘導していたことを思い出す。大阪の夏はホントに暑いのです。








7月8日(金)

今日は神戸の西舞子の設計事務所に写真の納品。その後、朝霧駅から垂水駅までぶらぶら撮影。暑い!なのに海岸には釣り人がたくさん。この暑いのに好きやな〜

昨日は写真新世紀から早々に作品が返却されてきた。今年もだめか!残念・・・・・・しかし審査員はちゃんと見てるんか!なんて思いもあるので、今回はプリントを全部、イタリアのアートスタジオと言うギャラリーのオーナー、エミリオ・モランディーに送って反応を聞いてみたいと思うのである。それでだめなら、あきらめよう。「BURABURA6」も撮影快調にいってる事だし。

今日の写真も教会です。出江 寛さんの西宮キリスト兄弟団西宮教会。ごちゃごちゃとした街並みに、すすけたコンクリートの打放しがとてもマッチしている、と言うか、溶け込んでる、と言うか、ぜんぜん目立たない教会なのだ。









7月4日(月)

今日も一日雨。朝からぶらぶら写真のフイルム現像、夕方近くに雨の中を六甲アイランドまでぶらぶら撮影に行く。雨に煙る神戸港はなかなかいい絵になったが、上から下までびしょ濡れで、カメラも途中から動かなくなり、フイルム2本で切り上げた。

今日の写真は安藤さんの光の教会。安藤さんは、この規模ぐらいの建物はさすがにうまい。しかし、礼拝堂の入口がまったくわからず、見学に来ていた若い男性に「これ、どこから入るの?」と聞くと「わかりにくいでしょ」と言って、なんとも窓かドアかよくわからないような重たい引き戸を開けてくれた。「僕の友達は名古屋からわざわざ来て、結局入口がわからず、中を見ないで帰ったって言ってましたよ」

誰もいないときに一人で来たら、僕もあきらめて帰ると思う・・・・・








7月2日(土)

昨日、今日と雨や曇りで、撮影は出来ないが落ち着いて写真整理の作業が出来る。先日ラボから仕上がってきたプリントの9割ぐらいを再プリントで返す。こちらとしても非常に辛いのだが、しょうがない。

さっそくラボから電話が入り、「たくさん再プリントがありましたが・・」「赤くて、うすいよ」「いや、しかし」「ポジどうりに焼いてくれたらいいじゃない」「いや、それが難しくて」なんて最後には泣きが入る始末。

以前は最初からいい色が出てたのに、最近はなかなか1回では納得できるものが上がってこない。こちらの意思を焼き手に伝えて、いいプリントに仕上げるにはこれからの粘りが大切なのだが、けっこうストレスになる。

僕の場合、建築物の外観や、自然光が多く入ってくる住宅の内部などは、ポジで撮ってダイレクトプリントをしている。ネガプリントよりはお金は掛かるが、ネガのプリントよりシャープでキリットしたプリントが仕上がるし、色がどうのこうのと、焼き手の人に説明しなくても、ポジの場合は一目瞭然で色が判るので勝負が早いのだ。が・・・・何でかな〜

今日の写真は宝塚カトリック教会の天井部分の写真。教会の中に入った瞬間、この天井に「おっ」となる。村野さんは、きっと安らかな母親の胎内をイメージしたのだろう。もし、ここの写真を依頼されたら、内部はネガでしっとりと撮る。





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