2〇〇4年のカメラマン平のぶらぶらフォト日記

3月26日(金)

今日は快晴。六甲アイランドでプロビア100のデータ採り。ここには以前から撮影の練習によく通った。最近は人通りも緑も増えて普通の街らしくなったが、前は虫もいないようなどこかのマンガに出てきそうな未来都市みたいな感じがする所だった。街は人で成り、建物はでしゃばらず緑の木々に隠され、ひっそりしている方がいい。



3月16日(火)

久しぶりのぶらぶら更新。最近忙しくバタバタしているが、なんか儲からない。貧乏暇なしとはよく言ったものだ。

大阪国際美術館の撮影に立ち会った。設計はシーザー・ペリ アンド アソシエーツ ジャパン。地上にそびえているステンレスのシンボルゲートが目を引くが、そんなものより地下の展示場の床のモザイクの美しいこと。各所に見られるディティール。建築家の才能の高さを感じる。まもなくオープンすると思うが、行かれた時は美術品ばかりでなく、建物にも注目して欲しい。

マラソンのオリンピック選考会で高橋が落選。少し残念だがいい判断だと思った。高橋にもまた頑張って欲しいが、小池監督との「連れて行きたかった」「連れて行かれなかった」の記者会見はなんとも見ていて気持ち悪かった。



3月7日(日)


先週もほぼ毎日竣工写真。良かったり、悪かったり、思うようには行かない。

最近は老人ホームの撮影が多い。先週も2物件がそうだったが、高齢化社会は確実に訪れ、僕もそれまで生きていたり、小銭が貯まったりしてたら老人ホームにお世話になるのだろうが、ここの老人ホームには絶対入りたくないなと思うところもたまにある。施設の設備的な問題ではなく、そこを経営している人間の問題なのだが、身体の自由が思うようにならなくなったら、そんなことも言ってられなくなるのだろうが、考えたら嫌になる。最期は自分はどうしたいか、今から考えとかなければいけないのだろう。

長嶋さんが倒れたというニュースに驚いた。僕も長嶋さんは大好きで、野球少年の頃は憧れの人であったし、現役を離れてもその人間性に憧れている。あの野球以外の事はまったく関心がないという姿が大すきだ。
オリンピックの監督なんかすぐに辞退して、ゆっくり療養してほしい。



3月2日(火)

今日は東灘区のマンションの撮影。ひじょーに寒かった。
日差しはいいのだが、空の雲の調子が今一で、外部は明日へ持ち越し


高校のラグビー部の先輩からメールが届く。この先輩のメールにはいつも励まされる。そのメールに僕と同級生(彼もラグビー部)の息子が津工のラグビー部でなんと親父と同じポジションをやっていると知らされ、時の正確さとラッセル車並みの突進力を感じさせられた。
親父に似ていたら、元気がよくて、キックのうまい、少し騒がしい、いい選手のはずだ。



2月29日(日)

今日で2月も終わり。今年は時間が経つのがおそい。

先週も竣工写真と写真整理の日々。カット数は多いがなかなかこれといった写真が上がらず、物か、腕かと悩む。が、すぐに物だ物!と自分を納得させる。

昨日撮影に行った老人ホームに、パンフレット用の撮影で来ていた若いカメラマンと少し話した。彼はキャノンのデジカメに魚眼レンズを付けて撮影していたのだが、「こんなに線が曲がってても大丈夫なの?」と聞くと「はい、後でコンピューターで何とでもなりますから、とりあえずカット数を沢山撮ってくるようにとデザイナー(編集者)から言われてるんです」と爽やかで軟弱な笑顔で答えた。

コンピューターで何とでもなる?どこかで聞いた台詞だが、デジカメ大流行の昨今、写真の修正はあたりまえのことのようで、そのうちなんでも出来る修正ソフトが開発され、どんな写真も綺麗にに直せるようになるんだろうか?などと考えながら、僕は撮影に邪魔になる人の靴をせっせと片付けていた。



2月23日(月)

今日は1日中写真整理。座りっぱなしで腰が痛い。
隣ではエストモさんが確定申告。机の上には領収書や請求書の山、真剣なエストモの横顔。いつもの2月の光景だ。

税金の取立ては厳しいのだ。「早く払ってもらわないと差し押さえしますよ」なんて脅したりする。
「何を差し押さえるんですか?」と聞くと、
「貯金通帳です」
「貯金なんて無いよ」
「振込みがあったらすぐに」
「・・・・・・」
やっとの思いで税金を振り込んだら振り込んだで
「いやー延滞金が100円ついてますんで、振込用紙送ります。すぐ振り込んで下さい」

翌日、100円の振込用紙が送られてきた。送料はやっぱり80円だろうか?
これには恐れ入った。つい最近あった本当の出来事だ。




2月22日(日)

今日は午前中コンピューター作業、午後より茨木で竣工写真撮影。

コンピューター作業はなかなかだるい。以前は電線一本消すのに5000円ぐらいだったのに今はサービスみたいな感じになっている。だから現場の監督さんも「悪い所は加工よろしく」なんてことを平気で言う。

僕の場合、自分のミスでゴミやちょっとした物のどけ忘れがあった時はしかたなく加工するがその他はつつかないようにしている。
カメラマンの仕事じゃないからで、コンピューターはそれ専門の人にお金を払ってやってもらうのが筋だ。素人がやってたんじゃいいことにならない。

やはり、安かろう悪かろうは当然でなければならない。でなければ手間を掛けた値段は高いが本当のいい仕事がこの世の中から消えてしまうんじゃないかと思う今日この頃です。



2月20日(金)

今週ももう金曜日。今週は竣工写真と写真整理、それとぶらぶらで三田市の北の方へ行った。

その日は穏やかに晴れた暖かい日だった。この前高速道路の車から見たあの原風景を歩いてみたのだが初めて行った場所にもかかわらず歩いている間中ずっと「なつかしいなー」と一人でつぶやいていた。
JR3駅分を歩いてフイルム4本、ちょっと少ない。人を見かけるのはほんのわづか、穏やかな冬の午後だった。

木曜日は撮影から帰ってジーコジャパンのオマーン戦。後半しか見えなかったがなんともハラハラした試合だった。勝つには勝ったが、ジーコ監督の能力がちらりと見えた。はっきり言ってワールドカップはジーコでは無理だ。そんな気がする。



2月13日(金)

今週はずっと竣工写真撮影。さすがにくたびれる。

そのうち3日は片道2時間ぐらいかかる遠出。運転に1日4時間ぐらい掛けているのだが、これが疲れの原因かもしれない。昨日の朝は甲山付近で事故があり、家から西宮北インターまでなんと2時間近く掛かったが(普通の日なら30分ぐらい)さすがにいらいらしてストレスが今、身体に溜まってきているのだと実感できた。

中国縦貫道や山陽道を走ると懐かしくなる。田舎(岡山県勝田郡勝央町)の辺りの景色にとても似ているからだ。僕の実家の裏からは中国縦貫道が見え、小学校低学年の頃は中国縦貫道はまだ工事中で、発破のため家のガラスがびりびり鳴っていたのを覚えている。舗装されてない工事中の高速道路は僕たちの格好の遊び場で、その辺に落ちているセパとかホームタイ(型枠材料)で刀なんか作ったり、クランプを手錠じゃ〜なんて言って友達と走り回っていた。
今考えるとその頃は工事現場に簡単に入ることができ、遊びまわれるいい時代だった。今の子らは危ないからと言う理由でそんな事はなかなかできないのだろが、現場遊びの方がコンピューターゲームより健全で何倍もおもしろい事を知らせれなかった今の大人達が情けない。(僕も含めて)

高速道路から見える田んぼや山、そして高速道路の横に必ずついてる舗装された幅の狭い道路は僕の原風景そのものだ。



2月8日(日)

金、土と姫路のホテルの撮影。オープン前のホテルはガチャガチャ。撮り辛い、撮り辛い。ホテルの従業員と怒鳴り合いにもなったが、なんとか撮り終えた。
このホテルは今回で3件めだがどこもスムーズにいかなかった。
写真なんか関係ない人たちの元での撮影はこんなもん、しゃーないか。でもすごいストレス。もう行かんぞ。

今日は少しだけぶらぶら写真。なかなか思うように撮れない。今年は白黒フイルムがあまり減らない。あせらず、じっくりやろう。



2月4日(水)

今日は兵庫県龍野市で体育館の撮影。
昨日はアルバムの届けがあったのだが、表紙の字が1文字抜けていたためパー。4冊やり直しでお客さんには迷惑かけるし、手間もかかるし、お金もかかるしで、泣けてくる。チェックは大事だよ〜と思い知らされた。

野球がぼちぼちと始まってきた。プロのキャンプイン、選抜出場校の決定と、なんだか気分は少し春めいてきた気がする。今年はどんなドラマが待っているのか今から楽しみだ。中でも新庄からは目が離せない1年になりそうです。



2月1日(日)

一週間ぶりの日記になった。先週は半分撮影、半分写真整理で建築写真のみ。最近はぶらぶら写真があまり撮れてないので、ここのところぶらぶら写真が撮りたくてうずうずしてきた。
最近見た写真家尾仲浩二さんのホームページhttp://onaka.mods.jp/の影響もある。

尾仲さんの写真は何度か雑誌や写真集で見たことがあり、いい写真撮ってるなーといつも感心していた。最近の写真集「slow boat」は白黒でとてもいい写真集だった。
ホームページには尾仲さんが日本カメラで連載している、またたび写真がカラー写真で載っているのだが、この写真の色がまた独特で尾仲さんのエッセイにもぴったりあって、なにかしら懐かしさを感じさせる上等の写真だ。一度見てみてください。

先週上等じゃなかったのが今伊丹市立美術館でやっている「人間の権利にもっと光を!ヒューマンライツ展」だ。サルガドなんかの写真が展示されるので見に行ってきたが、どーしようもないくらいだめだった。内容が何かよくわからんかったし、展示もガラスつきの額縁に写真が入っていたので照明が反射して、見ずらい、見ずらい。こんな展示するからますます写真展の人気が下がるんだろう。入場料とるような展示じゃないで。