2005年のぶらぶらフォト日記



1月31日(月)

今日は大阪中央区の高津でマンションの撮影。なんか本格的に寒くなってきたみたいで、大阪の街中でも雪がちらついていた。

こう寒くなると公園の猫たちが心配になってくるが、今日の写真は「ツル」。この猫は4歳のオス猫で、うちの前の公園で暮らしていた5匹の猫たちの唯一の生き残りだ。このツルはとてもフォトジェニックな猫なのだが、食いしん坊で、ずうずうしくて、ほかの猫を蹴散らかして餌を食べていた。

長く生きるためにはツルみたいな貪欲さや、ずうずうしさが必要のようだが、それにしてもまだ4歳でこの老け方だ。外で暮らす猫たちの寿命の短さは、なんとも言えん、切なさだ。

猫や犬は絶対に捨てないように・・・






1月29日(土)

今週は建築写真の日々。木曜日に撮影が無かったのでミノルタのサービスセンターに露出計を修理・整備にもって行く。買ってから10年、よく働いてくれてます。

建築写真に使っているカメラは露出計がついてないので、いつも露出計を使うわけだが、この露出計を使って計る露出と言うものがくせもので、この露出から開放されればどんなに気楽に写真が撮れる事やら。

そのてん、ぶらぶら写真はコンパクトカメラや露出計内臓のカメラを使っているので楽に撮れる。まー、失敗しても誰も文句を言わないのだから当たり前か。かえって失敗した方が面白い写真になったりもする。

しかしお金を貰って撮る写真は失敗が許されない。撮影できるチャンスも一回だけというのがほとんどなので、気も使うし露出計も使う。

「露出計は確認のためで、見た目でほとんど分かるよ」そういう人に私もなりたい。

今日の写真は神戸市灘区、王子公園近くの路地。手前の建物は安藤忠雄設計の「ギャラリー野田」。ほんと小さい建物です。露出はアンダー過ぎ、と言うか、僕が悪いんじゃなくて、カメラが悪いんです、カメラが・・・・・







1月24(月)

今日は東大阪市で建築写真。明日も今日の現場に行きます。後2日はかかりそうです。色々な事がおこりますが、楽しく撮ってます。

今日の写真は神戸港を行く海上保安庁の船。明日も早いので今日はこれだけです。








1月23日(日)

昨日は龍野で小学校の撮影。天気予報では夕方ぐらいまではピーカンの予報だったが、朝からどんよりとした曇り空。「龍野までまた出直さないといけないの〜、勘弁してよ」と泣きたい気持ち。だけどこんな時には、うちには強い味方がいるんです。

晴れ女のエストモさんだ!ここぞと言う時は必ず晴が来る、相当強力な晴女で、昨日もエストモさんが「晴れさせましょう!」と言うと昼前には本当にピーカンの空が来たのだ!マジで。それは1時間ほどの短い間だったが、撮影はバッチリOK!昼からはさっきの青空が嘘のように、またどんよりとした曇り空になってしまった。 恐るべしエストモパワーなのである。

昼食は近くにある「爬虫類がたくさんいる喫茶店」というなんとも気持ち悪い喫茶店で食べたのだが、蛇やヤモリ、カエルにイグアナ、店の外にはウサギやミニ豚までいた。でも、蛇を横目に食べたカレーはけっこう美味しかったのです。

今日の写真は西宮神社。煩悩福男はここに駆け込んできたのです。








1月20日(木)

ここのところ、打ち合わせや営業の日々。昨日は京都まで行ってきた。時間があったので高瀬川や鴨川のあたりをぶらぶらした。

夕焼けの鴨川の川原で、鳥に餌をやるおばさんを見かけたのだが、鳩やら、かもめやら、鴨など数百羽はいるであろう鳥の大群がそのおばさんめがけて集まって来るのだ。とても面白く、美しい光景であった。また今度写真は紹介します。

今日の写真は1月のカードにも使った篠山市の中央図書館の写真。この図書館の近くに撮影する現場があり、そこに行く途中で撮った1枚だ。

篠山はよく霧が出ると聞いていたがこの日の霧は一段と濃く、「これじゃ撮影できんな〜」と言いながら霧の中、車を運転していたらこの建物がぼーっと浮かび上がってきた。

「おおっ!いいじゃん!」すぐに車を止め、この建物と周辺をオリンパスμで撮影する。いいのが撮れてるなと、ばんばん指先に当りを感じる。しかしこの日はトライXを2本しか持っておらず、もう少しフイルムがほし〜と、非常に残念な思いをしたのだった。

幻想的な霧の写真を撮り終え現場に行ってみると、現場はまだ完成してなくて写真の撮れる状況ではなかった。
こんな時に無理して撮ったら、現場の作業員の皆さんに迷惑をかけるので、1枚も撮らずに帰る事にした。普通だったら腹も立つが、その日は、いいぶらぶら写真が撮れたので「まーいいか」と納得した気持ちで帰ったのだった。







1月17日(月)

今日は阪神大震災からまる10年目。写真は神戸三宮駅前の、去年年末の写真である。

震災以前をよく知らない僕にとってはこの10年で復興は成ったと思っていたが、長年神戸に住んでいる人々は「まだまだ」と口をそろえる。

道路とか建物ではなく、人に関する事。ハードの次はソフトの復旧、これは確かに時間がかかりそうだ。

そう考えてみると、新潟の地震、スマトラ沖の地震津波、などなどの復旧も気が遠くなるほどの時間が必要なのだろう。

10年前、僕は広島にいた。あの頃は「サイレントナイト」のシリーズを毎夜毎夜、撮影しに岩国や宇品やらに行っていた。

あれから10年、色々あったがあっという間の10年だった。
これから先の10年はどんな事が起きるやら、できる事なら10年後もぶらぶら写真を撮り続けていたいものだ。





1月13日(木)

今日は先日行った病院の残りのカット。といっても後2回ほど行かなければならないみたいなのだが、(最悪後3回!)なんとも段取りの悪い話である。
まー、帰りに温泉に入れるのが唯一の救いなのだが、年明け早々大変な現場に当ったものだ。

先日は戎さんがあり、賑わったみたいだったが僕は今年は行かなかった。去年は、奉納されたマグロのことが何かおかしい?と感じたのだが、今年は福男の事が何かおかしんじゃない?と感じていている。

去年は自分達の代表を福男にする為に、ぐるになってスタート妨害をした消防署員たちが問題になったが、開門と同時に、何千人もの福男を狙う男衆が走り出すのは危ないという事で、今年はくじで108人に絞られた。なぜ108人なのかというというと、除夜の鐘みたいに煩悩の数の108なんだそうだ。

という事は、福男を目指して必死で走っている男達は、これは煩悩で、煩悩の集団が福男を目指していると言う事か?まんざらそれはそれで正しいとも言えるが、それはやっぱりおかしんじゃない?走っている人に対して失礼でしょ。

まー、煩悩の解釈も色々とあるのだろうが、僕にはおかしい話に聞こえる。

それより、一番福を勝ち取った人のこの一年がどんな年であるか非常に興味があるところで、今年の年末ぐらいにテレビでやらないかな〜「西宮神社煩悩福男の、この一年」という番組。

 今日の写真は西宮戎神社のもう一つの「おかしんじゃな〜い」の、奉納された馬の人形。馬の人形?僕もちょっとおかしいけど、この馬はほんとリアルで笑えます。
西宮神社に行ったら一度見てみてください。 不気味に笑いかけてきますから。










1月9日(日)

昨日は三木市の方で病院の撮影。内部だけの撮影なのだが、まだ未完成のヶ所があり午前中で撮影は終了。帰りに腰痛の治療のため「ひなげしの湯」という温泉に行く。ラジウム泉で有名みたいで、たくさんのお客さんが来ていたが、やはりお湯は抜群に良かった。

あまり多く温泉に行ったことが無いので偉そうには言えないが、腰の痛みが和らぐのがハッキリと分かる。後2、3回その現場で撮影があるので、帰りには寄って帰ろう。

今日の写真はうちの猫NO.4の「ペケ」。前回のポンの妹だ(姉かもしれない)。二匹あわせて「ペケポン」、しゃれでエストモがつけた名前だ。ポンがフォワードならペケはバックス。俊敏、俊足のウィングだ。狩がとてもうまい。

夏場はトカゲやセミを毎日獲ってきて僕らに見せる。獲物が無い時は木の根っこや、松ぼっくり、綺麗な落ち葉まで拾ってくる。

しかし昨日は撮影から帰ってみると、仕事部屋に鳥の羽根が散乱し、小鳥の頭だけが転がっているのだ。間違いなくペケの仕業だ。おまえ、胴体は食べたんかーっ!

俊敏なペケでも鳥はたまにしか獲れないみたいで、昨日は「ウウ〜ッ、ウウ〜ッ」と興奮して、騒いでいたみたいだ。

車に気をつけて、たまにはもっといいもん拾って来いよ。ペケちゃん!









1月7日(金)

昨日はアルバム製作後に伊丹までお届け。アルバム、デジタルデータ制作に丸二日、撮影以外でもフリーカメラマンはなかなか大変なのです。

今日は年末に撮った写真をラボ(現像所)に出すためのフイルム整理。そしてテレビで高校ラグビーの決勝戦を見る。

予想通り、啓光が見事4連覇を成し遂げた。やはり強い。体格では天理の方が若干大きいのに何故そんなに強いのか?

テレビで見ただけなのでハッキリとは分からないが、言えるのは15人全員が非常によくラグビーを知っているということ、小さい頃からラグビーをやっていたんではないかなと思われるプレーだ。僕らみたいに高校3年間のラグビー選手と小学校からの12年間のラグビー選手と比べたらおのずと答えは出るのである。

だから小さい子供の頃からラグビーやって、体格が日本人よりはるかにでかいニュージーランドのオールブラックスには日本は勝てないのだ。

小さい頃からの経験はとても大切なわけで、僕の同級生も津山でラグビースクールをやっているみたいだ。数年後の津山工業ラグビー部が日本一なんてこともあ・る・か・も・しれないのだ!がんばってな!!

今日の写真はうちの飼い猫bRのポン。オスのデブ猫。こいつがラグビーやるんだったら絶対フォワードだ。それも前3列。間違いない。修さん、そう思うでしょ!














1月5日(水)

今日は年末撮影した竣工写真のアルバム作り。切って、貼って、キャプション打って、とナカナカめんどくさい仕事なのです。

アルバムを作りながら、高校ラグビーのテレビをちらちら見る。さすがに啓光は強い。天理もいいチームだが明後日の決勝は啓光で決まりだろう。チームに、なんか脂肪みたいな粘りっこさを感じる。

今日の写真はハイツラビアンローズの仕事場からの眺め。ラビアンローズは建物の造りはめちゃめちゃだが、このロケーションは抜群だ。これから春になると手前の桜の木が満開になり、部屋に桜の花ビラが舞い込んでくることもある。











1月4日(火)

今日は1月の年賀カードのプリント。六つ切り15枚、ポストカード用のペーパーが売り切れて無かったので大キャビネで100枚焼く。カットするのが面倒だがしょうがない。

今年の年賀写真は去年の年末に撮った篠山市の図書館の写真。神秘的にいい感じに仕上がった。お手元に届くまでしばらくお待ち下さい。また、しばらくしたらこの日記にも載せます。

昨日は、神戸の姉夫婦が田舎からのお土産を持って来てくれた。ここ数年、正月や盆に里帰りしてない僕に母親が米やら餅、野菜や果物を姉に持たせてくれたのだが、それをわざわざ家まで届けてくれたのだ。

姉夫婦にはずっと世話になりっぱなし。ホント感謝、感謝です。

さて、今日の写真は僕の田舎の家の裏から見た風景である。去年、父の17回忌に帰ったときに撮った写真だ。手前の高架の下はJR姫新線が走り、後ろの高架の下には中国縦貫道が走っている。そしてその奥に写真では少し見難いが、うっすらと那岐の峰が見える。

18年間過ごした僕の故郷だ。この田んぼで遊び、この姫新線で高校に通い、この縦貫道で故郷から旅立った。いつも那岐の峰が遠くに見えた。

故郷思えば那岐の峰。
近くにいれば遠く遠く、
遠くにいれば近く近く。

う〜ん、今日はちょっとノスタルジア。








1月3日(月)

明けましておめでとうございます。今年もよろしくお願い致します。

今年からは、またぶらぶら写真を日記に付けて行きたいと思いますので写真も楽しんでください。ずっと続けばいいのですが、時々挫折しますのでどうなることだか心配です。

年末、年始は何もせず、ぐだぐだとしてしまいました。初詣も今年はまだ行ってません。まあ去年というか一昨年というか、奈良まで初詣に行ったので今年はいいかと、横着な事を考えています。

今年は年末にも書きましたが、ぶらぶら写真のプリントにも力を入れて行きたいと思っています。暗室の条件や、経済的な事情も多々ありますが、人にちゃんと見せれるだけの技術を習得し、次のステップに繋げて行きたいと思うのです。

撮る方は、ぶらぶら写真については数はもちろん(今年目標500本!)ですが、今年の写真は、写真から音とか声とかハミングが聞こえてくるような写真を撮れたらいいなと思うのです。まあーあくまで、僕だけにに聞こえてくればばいいのですが。

そして建築写真。これについては変に意識せず、自然体で撮って行きたいです。みょうに青かったり、バリバリのコントラストであったり、異常に広すぎたりしないよう、自分が感じたままの写真が撮れる様、精進、精進です。

今日の写真は神戸ポートアイランドに停泊中の貨物船。対岸のコンテナ積み込み場から撮ろうと、警備員のおじさんに、
「ちょっと、あの船の写真撮りたいんですが、いいですか?」
「写真?写真?なんでや?うーん、今、テロの警戒で大変なんや」
「テロの警戒?」
「そや、こんな時代やからな〜。神戸もいつテロに遭うかもわからへんのや。だからここにも、あそこにも、ほら防犯カメラがあるやろ。大変なんやから。でもまあ、ちょっとだったらええわ。はよう行って撮ってき」
「いんですか?ありがとうございます!」
この世のテロから一人で神戸港を守っているような優しい警備員のおじさんに感謝しながら撮った一枚だ。

open ページ