2005年のぶらぶらフォト日記


11月2日(水)

今日は天気がいいのに写真の整理、ラボに行った帰りに図書館。昼からは天気が悪くなったのでブラ写には行かず家で勉強。

モノクロの写真のときは曇りとか雨の日にも良く出かけたのだがカラーの場合、やはり天気がいい方がいい写真になる。いや、やはりこれはいい訳やな、何でもいいからバンバン撮りましょ。

今日の写真は渡辺豊和のオッパイハウス。ズバリそのままなんでコメントは特にありませんが、この家を探し当ててカメラを構えているところを下校中の小学生に変な目で見られたのがちょっと恥ずかしかった。








11月1日(月)

今日は寝屋川の香里園にアルバムの納品。帰りに石井修の「ドムス香里」までぶらぶらする。

とてもいい天気で「こんな日に撮影じゃなくて納品かよ、でも今日は天気良すぎて逆にだめやな」なんてぶつぶつと言いながら歩く。なかなか見つからず結構歩いたが、信号待ちをしていたときに坂の上にこんもりとした茂みを発見。あれか!とすぐにわかった。


久しぶりの感動!「すげーっ」と思わず声が出る。築後25年、建築家は森を造ったのだ。秋の澄んだ光に緑が透けてとても美しい。屋根には猫がひなたぼっこ。共用の通路はまさに森の小道だ。

きわめて低く押さえらられた建物の高さ、住戸のアプローチはまるで洞窟を思わせ、ひっそりと、しっとりと、人を迎えるのであろう。各住戸の坪庭から延びた木々もすごい。

昨日の日記で書いたコンクリート打放しの汚れの話はなんだったのかと思わせる。汚れなんて、そんな些細な事は自然が簡単に飲み込んでいた。

所詮、人間が造ったものなんて高が知れてる。それならいっそ自然に隠してもらおう、そんな想いが感じられる。

ここには極めてレベルの高い建築家の魂が刻印されている。


魂の刻印なんてちょっと褒めすぎか。しかし、すごいよここは。ほんまに。残念ながら内部を見ることはできなかったが、また機会があればぜひ見せてほしい。

「いやーしかし25年で森はできるんや、他の建築家もどんどん森を造らんかなー、クライアントの理解を得るのは難しんかなー」と、またぶつぶつ言いながら今度は近くにある渡辺豊和のオッパイハウスに向った。オッパイハウスはまた次回。








10月31日(月)

今日は神戸ポートアイランドで駅の撮影。ポートアイランド沖にできる神戸空港までの交通システムの駅で、現在三宮から出ている交通システムが延長されたものだ。

沖合いには神戸空港がほぼ出来上がっているみたいで、練習飛行の為であろう、飛行機が数機飛んでいた。しかし関空、伊丹、そして神戸、こんなにたくさん空港造ってどうするん?いらんやろ、が正直な感想だ。

今日の写真は白とピンクのペンキで塗られた安藤忠雄のKビル。数年前までは排気ガスや雨風でねずみ色にくすんだコンクリートのしぶいビルだったのに、あっという間にこうなった。

まあ普通じゃこんなにはならないと思うので、やはり安藤さんとオーナーがもめて腹いせに、という経緯があったのではないかと想像するのだが・・・・でも不動産屋が入ってるみたいで、ただの目立ってナンボというトホホの場合もあるかも、うーんわからん。

昨日、コンクリート打ち放しの長年の汚れに耐え切れず、白いペンキで外壁を塗ったというメールをもらった。コンクリートのくすんだ汚れがいいとは思えなかったそうだ。

やはりこれはその建物を設計した建築家が悪い。ただ出来上がりがよければいい、完成した時かっこよければいいという考えで造るからこうなる。時間が経つという事を忘れている。

時間が経てば建物も汚れるし、不動産価値も下がる。しかしその建物に建築家が何らかの仕掛けを仕込んでいたなら・・・・僕はこの「何か」を写真によって追求していきたいと考えているのですが、なかなかです。建築家の皆さんも頑張ってください!








10月30日(日)

昨日は朝から雨、こんな日は落ち着いてデスクワークが出来る。

6年ほど前に撮影した物件のデージタルデータが必要になり、ポジからスキャニング作業。6年前の写真はとても勢いがあり、とんでもなく青い空が懐かしかった。

特に変わったのは内部の写真で、今のように光の状況を選ぶのではなく、部屋に入ってきた光重視で、どんな光でもバンバン撮っていた。だから印象的な写真になる事も多かったが、とんでる部分も多かった。

光と影、光と影と呪文のように自分に言い聞かせて撮影してたような気がする。それがいつの頃からか、もの重視で極力直射日光を避けて撮るようになった。

経験のせいか、歳のせいか、部屋に入ってくる光を「これじゃ眩しくて暑いやろ」と感じるようになったせいか、趣味の変化のせいか、色々とあるだろうが、今の僕がいいと思う光を撮ればそれでいいのだろう。

今日の写真は先日オープンした?まだかな?西宮のシンフォニーホールの正面玄関。いつものぶらデジで撮影したのだが結構いけてる。

今僕が気に入ってる光は、昼の青い空から夜の紺色の空に変わる間の夕暮れ時、うすーいピンク色の空から放たれる光、今日の写真のような薄暮。でも悲しい事にこんな光の状況は一日のうち30分もあるかないかで、ぶらぶらデジ撮りだったらたくさん撮れるが、建築シノゴ撮りだと僕の場合1カットしか撮れない。








10月28日(金)

今日はアルバム作りの段取り。仕上がった写真を見ていたら問題発生!養生テープが付いたまま撮影してる!ガクッ、ぜんぜん気が付かなかった。プリントはもう仕上がったかと連絡すると、「はい明日の朝には届きます」 そうだよなあ、無理言って急いでもらったんだもんなあ。

明日も朝からコンピューター加工か、いい天気が続いているのにコンピューターに張り付いている感じで、なんだかな〜 どっか遠くにぶらぶらと撮影行きてー

今日の写真は武庫川の河川敷。昨日の夕方撮影したものだ。いい感じの秋の光が注いでいた。秋の光の色、やっぱりカラーか。









10月27日(木)

昨日の昼過ぎに明日は天気がよくないので撮影を延期するという連絡が入り、「ああ、明日は天気悪いんですか、じゃ後日」とあまり気にもしないでいたのだが、朝起きてみたらピーカン。「今日は予定入れてますよねー」「いや〜、はい」

行って行けない事は無いのだが、やはり気分が乗らないので「次回にしましょう」とキャンセル。撮影以外にもやらないといけないごそごそ仕事を片付ける。でも、今日行けば良かったかな〜とか、次回が晴れるとはかぎらんぞ、なんてめそめそ悩む。こんな自分が大嫌い。

その気分がなぜかテレビの紀宮様を見て落ち着いた。「天気のいい日はこれからいくらでもありますよ」なんて言われているみたいだった。気分が軽くなる。紀宮様は癒し系。

今日の写真は芦屋のルナホール。フォトジェニックな建築物で、阪神間の中で3本の指に入る、いや僕はこれが一番だろうと思う建物だ。その重量感と、外部の質感はやはりすごい。ツルツルでピカピカな安藤さんの打放しとはぜんぜん物が違う。

僕はこんな感じの、(とは言っても相当考えて型枠を選定してるのだろうが)壁が大好きなのだが、打放しの建物はどれも一緒で、きれーなツルツルピカピカ。ボコボコガタガタなそんな外壁にはなかなかはお目にかかれない。

それは、建築家が打放しの建物を望んでいるクライアントは皆、綺麗に打たれたツルツルピカピカの安藤さんみたいな打放しが好きなんだと勘違いしているのではないかと僕は思っているのだが、違うかなあ。

僕は、これからの建築家は、いかに綺麗なコンクリートを打つかじゃなくて、いかに綺麗に蔦を絡ませるか、いかに蔦の管理が簡単にローコストで出来るかを考えた方がいいんじゃないかと日々、ぶらぶらしながら考えている。

ボコボコガタガタの壁で思い出すのは村野藤吾の宝塚カトリック教会、線路側の壁の足元。これは型枠が破れてコンクリートが吹き出して、そのまま固まったんじゃないかと思わせるような箇所がある。実際は、そんな偶然の産物だったのかもしれないが、とても線の太さを感じさせるものであった。

まあ、このルナホールのような貫禄が出るには20年や30年はかかるのだろうが、日本の家は20年、30年で取り壊されるものが多いとの事。木造でもコンクリートでもキチンと住めば100年は楽に住めると聞く。後は考え方次第、これからの若い建築家に期待したいものだ。

今日は大奮発して写真3枚!デジは多作です。








10月26日(水)

タイガースの事はもう言うまい。でも少しだけ言わせてもらえば、ペナントレースから日本シリーズまでの期間が長すぎ。そのために選手、そして監督の采配までおかしくなったということ言う事。阪神が弱いんじゃなくてロッテが勢いに乗ってるだけ、ただそれだけ。こんな制度じゃ来年もセリーグのチームは勝てないだろう。なんとか考えて欲しいもんだ。

でもロッテ打者のフォークボールに対する考え方にはなるほどな〜と感じる所があった。

どうせまともに当らないんだったら、見逃す方が賢いという事。いいフォークボールは見逃せばボールになるのがほとんどで、見逃した場合の確率はストライクかボールかの1/2、いいフォークボールをヒットにするには10球打って2球程度としたら確立は1/5。考えたら次にフォークボールが来そうだったら、見逃せだ。

これが正しいか間違ってるかは色々意見があると思うが、僕が監督だったら日本シリーズみたいな短期決戦には、この考え方は◎だ。今日第4戦はどうなることやら。

今日の写真は足がとても痛そうなアスター。最近とても足が痛そうにしてたのだが、昨日はそれがひどかったみたいで、歩けなかった。階段の上り下りはシーツで担架みたいにして運んだり、僕がかかえて運んだりする。今朝は調子がいいみたいで、ちゃんと散歩にも行ったのだが、歳が歳なのでとても心配。食欲だけはすごいんだが・・・








10月25日(火)

こうやって写真を載せて、一言書いてホームページを日々アップしていくと言う事は、暗闇にボールを投げ込んでいるようなもので、たまーにボールが帰ってきたりするとやっててよかった、なんてとてもハッピーになる。

それに比べてハッピーでないのが迷惑メール。昨日ももう少しで先輩からの励ましのメールを消去してしまいそうになったのだ。毎日毎日20通ぐらいの迷惑メールが来るので消すのが大変、何とかならんか。

今日の写真はうちの近くの広田神社の杜。昨日は光が綺麗だったので夕方デジを持って近所をぶらぶらした。デジもまあ色色と問題はあるけど、すぐ見えるのはとても有り難い。








10月24日(月)

阪神、よもやの大差で2連敗。甲子園で巻き返しを期待したいが、ロッテの勢いがすごいので、どうなることやら心配です。

土曜日に京都嵐山まで見積もりを持っていく。競争相手が多く撮影は出来るかどうか分からないが、フォトジェニックな内装の温泉だったので誰が撮ってもそこそこは、いい写真が撮れるはずだ。

帰りは渡月橋までぶらぶら撮影。モノクロフイルムが無くなったので久しぶりにデジカメで撮影する。

小雨のぱらつく中、「電気物は濡れたらまずいな〜ミューなんかは雨なんかぜんぜん大丈夫なのにな、それにシャッター押してから写るまでのタイムラグが長っ」なんてぶつぶつ言いながら撮影。でもフイルムの事なんか気にせずいくらでも撮れるのはありがたい。

結局150カットぐらい撮って帰りの電車の中で確認。ぜんぜんダメ。やっぱりデジじゃいい写真は撮れんな、と納得して帰ったのだが、きょうパソコンで開いてみると、あれ?うん?結構いいじゃない、そしてちょちょっと色なんかつついてみたら、使えるやん!

という事で、これからはカラーの写真も出てきますのでお楽しみに。今日の写真は嵐山の渡月橋から少し川上に行った所の、船で行く人。紅葉にはまだ早いが、とても寒かったです。








10月20日(木)

ギャラリーにBURABURA-2 しっぽの思い出 をアップしましたのでまた見てください。なんか懐かしくて、切なくて・・・・たった2、3年で、いなくなった猫のほうが多いのだ。

BURABURA-2はBURABURA-1が写真新世紀の佳作になって、東京写真美術館にポートフォリオを展示できる事になり、急遽制作したもので、最初は今一パッとしなかったが、時間が経つに連れてじわじわと良く思えてきた。

荒木さんがよく言う「事が写ってなきゃだめなんだ」を、しみじみと実感する。

今日の写真は公園で少年のしぐさを興味深そうに眺める、ペケ。BURABURA-2に出てくる猫たちも、この公園で大きくなったのだ。








10月19日(水)

先週は老人施設の撮影や納品やら。いい気候になってきたが、撮影中はまだ半袖でないと暑い。

今週初めの小泉首相の靖国参拝。自分が自分が、と自分さえかっこよけりゃそれでえんか?他人の事はどうでもえんか?郵政民営化なんかとは事が違う。非常に残念でならない。

今日の写真は広田神社の参道を散歩していた仔犬。あまりにかわいかったので撮らしてもらった1枚だ。世の中いつまでも平和であってほしいが、なかなか難しそうだ。








10月10日(月)

読書の秋、谷崎潤一郎「陰翳礼賛」。そうなんよな〜と、うなずきながら読んでしまう。

建築をやっている人には必読書なようで、カルロス・スカルパ、ピター・ズントー、ジャン・ヌーヴェルなども愛読しているそうだ。日本の建築家の人たちも読んでおられると思うが、なかなか陰翳礼賛のインスピレーションを感じさせる建物に出会うことは少ない。

逆にピカピカして明るい建築ばかりが幅を利かしているようで、ツルツル、ピカピカ、眩しい、明るい、暑い、建物が増殖している。

こういうツルピカ、眩しい、明るい、暑い、スペースに住むと、落ち着きの無い人間にならないだろうか?神経を病むのではないだろうか?と素人の僕でも思ってしまう。最近の異常な犯罪の要因にもこういう建築が関係しているのではないか?と思うのは僕だけだろうか。

建築家の皆さん、薄暗くて、ひんやりしたスペースの方がツルツルピカピカより数倍造るのは難しいしいと思うけど、将来の日本のため、子供たちのため、どうか頑張ってください。

今日の写真は尼崎の尼崎市総合文化センターのピロティ。行ったのは夏の雨の日で、とても蒸し暑かったのだが、このピロティに入ると、爽やかな涼しさを感じた。設計はたぶん村野藤吾?だと思うが、い〜い空間です。








10月6日(木)

昨日は撮影の打ち合わせに尼崎に行く。この物件も老人施設、マンションが一息ついたと思えば次は老人施設ラッシュ。マンションと同じで、どの施設もほぼ間取りは同じ。後はソフトが勝負を分ける。

先日からNHKの「はるとなつ」を見ている。少女時代の子役二人はとても良かったのだが、成長して役が今人気の女優に変わった途端に面白くなくなった。演技がオーバーで見ていられないのだ。人選ミス、女優よりも監督の責任か。

キャノンから写真新世紀の雑誌が送られてきた。受賞作品が掲載されているものだが、今回の受賞作品は、う〜んなんで?みたいな感じがした。写真新世紀という公募なのだから、何でもありが当たり前なのだが、これが写真の新世紀じゃっ!みたいな写真は入選してなかったような気がする。まあ、そんな写真が有ったかどうかはわからないけど。

それと僕が入賞しなかったから言うんじゃないが、思い切ってレギュラー審査員を代えてみたらいんじゃないの、と思う。少々マンネリ。

今日の写真は神戸東灘区の天上川を行くイノシシ二頭。芦屋や東灘の方では珍しくない光景だが、ちょっと驚く。

去年の秋、この近くの山手でマンションの撮影をしていたのだが、全景を撮ろうとマンションの裏の崖に上った時にイノシシに遭遇した。

でかいイノシシがこちらをズーッと睨んでいるのだ。突っ込んでこられたら僕はカメラもろとも崖の下、ただじゃ済まない。1分ほど睨み合いが続く。突っ込んでこられる前に勝負するしかないと思った瞬間、別のイノシシが走り過ぎて行って、それにつられるように、そのイノシシも山の方に走り去ったのだ。

勝負していたら今頃どうなっていただろうか?おーっ怖かった!








10月4日(火)

昨日は写真の納品で心斎橋。帰りは心斎橋から梅田までぶらぶら撮影。たびたび通る道なのでコレと言った被写体には巡り合えず、ヨドバシカメラでフイルムと現像液を仕入れて帰る。先月は少ししかぶらぶら撮影せず、今月はがんばろう。

今日は雨。久しぶりになでしこの湯に行く。腰の痛みが和らぎ気持ちいい。足腰の弱った老犬アスターも一緒に入浴させてやれば、きっと良くなるだろうな。

今日の写真は雨に煙る神戸港。僕の愛用しているカメラは、雨の日にはキチンとボケていい感じの写真を撮らせてくれる。








10月2日(日)

10月になったというのに暑い。昨日今日はクーラーをつけて写真の整理をしている。昨日はヤンキースの松井を、今日はゴルフの宮里をちらちらと見ながらの作業、スポーツの秋なのであります。

スポーツと言えばやはり、阪神の優勝でしょう。今年こそは日本一になってほしいが、ソフトバンクも強そうなので(まだ相手はわからないが)面白くなりそう。

それと困ったのは、楽天。清原はいいが、田尾を辞めさせて野村は無いでしょ、野村は。あの若いオーナーが指示してやらしているのだろうが、なんでもありで客さえ増やせばえんか?まあ野村じゃ客は増えんと思うし、こんな事をしとったらチームの存続も危ないものだと思う。やはりスポーツはルールを守らなきゃダメでしょ。

今日の写真は明石大橋のたもとで釣りをしている老人と子供。夏の暑いひるさがり、僕は後ろから二人を眺めていた。写真の状況は釣りを終えて餌のオキアミを入れていたバケツを海で洗おうとしているところ。この後二人はけっこう釣れたのだろう、ニコニコしながら帰って行った。








9月29日(木)

今週は老人施設を2物件撮影。やはり高年齢化、僕もいずれは入るようになるのだろうが、今はあまり考えたくない。しかし、こんな施設に入るためにはそこそこのお金がいるわけで、入れるかどうかもわからないのだけど・・・・

撮影中に近所のおじいちゃんが寄ってきて「ここは、いくらするんや?月5万ぐらいやったら入れるんやけどなあ」「はあー?」僕にはこの5万という数字が高いのか、安いのか、まったくけんとうがつかなかった。

でも後から考えてみると5万では無理のような気がするのだが、どうなんかなー?

今日の写真は堺の大泉緑地。とても綺麗な公園、あっ、そういえば、この写真を撮ったのも老人施設撮影の打ち合わせの帰りだった。









9月25日(日)

昨日は久しぶりに暗室でベタ焼き。今年の夏はクーラーが付いたというのに暗室作業をほとんどやらなかった。プリントしたくなるような写真が撮れなかったからだ。

案の定、ベタの中にコレッ!と言うカットはほとんど無い。50本近いフイルムの中に、1800カットの中に・・・・・やっぱ、落ち込む。

今日の日曜美術館は松田正平。いいな〜、とため息が出る。あんな写真が何とか撮れないものか、あんな骨太で頑丈な松田正平の絵みたいな写真が。

今日の写真は須磨海水浴場。前回の写真と同じ日に撮ったものだ。松田正平の周防灘の絵みたいに撮れるのは、いつのことやら。








9月22日(木)

昨日、一昨日と尼崎の温泉の撮影。最近は温泉が人気みたいで、新しい温泉が次々とオープンしている。僕も夏場は行かないが、冬にはしょっちゅう温泉通いをしている。

冬場の温泉は天国だが、夏場の温泉の撮影は地獄だ。特にサウナ風呂なんかは最悪で、昨日なんかはサウナを止めていても室内は60度近くあり、服を着たままサウナに入った感じ。朝っぱらからもうシャツは汗でべったり。温泉には裸で入りたいものだ。

今日の写真は須磨の海の家パラダイス。冬は温泉がパラダイスだが、夏はやっぱりこっちがパラダイスですよね。(去年の夏前の写真なのでまだオープンしてないけど)








9月16日(金)

昨日から一気に涼しくなった。その前の日までクーラーの効いてない新築の老人ホームで撮影していて、暑さで頭がクラクラになっていたのに・・・・・この涼しさは何?

久しぶりに、BURABURA5のオリジナルプリントを箱から取り出して眺める。う〜ん、僕のプリントもまんざらすてたもんでもないな〜、なんて一人でニヤニヤしていた。季節もよくなったしBURABURA写真、再開するかな。
今はまだBURABURA1しかアップしてないけど、近いうちにBURA5までアップしますのでまた見てね。

今日の写真はJR神戸線の車内。窓の向こうは明石海峡。電車の中で携帯電話を掛けるやつも悪いが、それを写真に撮るやつも、ど〜かと思うけど・・・・








9月9日(金)

昨日は京都、今日は宝塚で撮影と下見。暑いのなんの、残暑が身こたえる。

現場で黒人が足場解体の手元をしていた。日本以外のアジア系作業員はたまに見かけることはあるが、黒人の作業員は初めて見た。ちょっとびっくり。

今日の写真は「滑り台のチュン」。前回紹介したペケとは大違いで、ちょっと運動神経には問題があるが、愛嬌は抜群にいいのです。








9月6日(火)

週末から台風を理由にだらだらしている。撮影の予定があるのだが、この空模様ではちょっと無理かな〜

だらだらしていても、写真の事はいつも考えている。人のホームページを見たり、写真集を見たり、雑誌を見たり、あーでもない、こーでもない。

そんな時パブロ・カザルスのチェロを聞く。バッハの無伴奏チェロ組曲とベートーベンのチェロソナタ。すごい!チェロ一本でここまでできるか!と感動する。

天才にパワーを少し貰ったような気がして、いい気分になるが、自分の考えている写真とのギャップの大きさに落ち込む。まあ、あの人達は天才だし、落ち込んでいてもしょうがないけど。

今日の写真はペケ。今まで僕の周りにいた猫が、誰一匹出来なかったコウモリ狩りを2回もやってのけた。これもまた恐るべし天才ハンターだ。









9月1日(木)

今日は三田市のほうに古民家改修工事の竣工写真の再撮。前回の撮影で少しタイミングが遅くなった外観と、内部を少々。

以前は撮影の数が少なかったので集中力がヒジョーに高く、気合で一気に撮っていたような気がするが、今は時間に余裕がある現場では「もう一度来てもいいか」という気持ちを持つようにして撮影している。

あまり気合を入れすぎると、ストレスでイライラしてしまい現場の雰囲気が悪くなるし、身体もきつい。まあ、ここ一番という時は気合を入れるが、気合を入れても、必ずしもいい写真が撮れるとはかぎらない。 だけど2回行けばその分、経費がかかるので、そっちでまたストレスか〜 うまくいかんな。

最近、自分にとって写真とは何ぞや?という問いに1つの答えが出た。その答えは「写真とはシャッターを押している自分自身」なのである。だからいい写真とは、自分がいい状況で(身体も心も)シャッターを押して撮られた写真だということ。

辛い状況で撮った写真は辛い写真、悲しいとき撮った写真は悲しい写真なのだ。わかる?だから撮影する時はいつも身体も心もいい状態にして臨みたいものだが、世の中そうはうまくいかんのです。

今日の写真は須磨のベルトコンベアー。ムカデみたいで、とってもフォトジェニックなのです。